あの日を忘れないでいて。

少し長くなりますが、ご報告を。




昨年の5月におとなりの北条を襲った竜巻。

惨状を目にしたわたしはあの3・11の震災を思い出しました。

友人らとともに炊き出し支援に行った南三陸のあの風景が脳裏に浮かんできて、

それと北条の町の状況がリンクして、胸がザワザワしてじっとしていられなくなりました。

かと言って、肉体労働ができるわけでもなく、やはり食事の手伝いくらいならできるかなと、

とあるところに電話をしてみました。

『支援用の食事は足りてる。十分すぎるくらいで余っているよ。団体で支援してくださる方もいるから今のところ必要ないよ。邪魔になるから。』というお話でした。

そうは言っても何かできることがないかと、落ち着かない日を送っていました。

そんなときに北条の「矢中の杜」さんを被害にあわれたご近所の方のおやすみどころとして一週間開放するので、手伝ってもらえる?と声をかけていただきました。

折り紙をしたり、昼寝をしたり、お茶のんでおしゃべりしたりするおやすみどころです。

わたしは軽食を提供させていただくことにしました。

しかし、

しばらく開放していても竜巻被害にあわれた方が大勢いらしてくださることはありませんでした。

よく考えてみれば・・・家から出られるような状況でないのですから、来られないのは当たり前だったんです。

そんな事にも気がつかなかったんですね。

担当になった最終日は筑波大の学生さんにお願いして、ミズシマさんと一緒に作ったおかゆを被害にあわれたお年寄り宅を中心に配達していただきました。 

来ていただけないならお届けしようと。

すると体調が悪くて寝込んでいらっしゃる方や、困ったことを相談されたりと、支援を必要とされている方がいらっしゃることに気がつきました。

近所のお声かけがどんなに大切かを知りました。

おやすみどころの活動は一週間で終了してしまったのですが、やはり心配だったので、一緒に活動してくださったミズシマさんに相談をしたところ、「わたしも同じ気持ち、一緒にお年寄りのお宅におかゆを配達しよう」ということに。うれしかったです。

おかゆのお届けもそうですが、何か困ったことがないか、お元気でいらしゃっるか、お声かけが必要だと思ったのです。

でも、どこのお宅がお年寄りのお宅かもわからないし、見ず知らずの人が突然食事を届けても不審なだけだし・・・

そこで北条のまちでボランティア活動をされているタケモリさんとシライさんにお願いして、わたしたちの作ったおかゆとおかずの配達をご協力いいただくことになりました。


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地元の方が一緒なら心強いです。

そしてそのことを知った農家さんがお米や野菜を時々提供してくださいました。

おかゆを持って一件一件たずねてみると、不安なこと、怖かったこと、色々なことをお話してくださいました。

そうやってわたしたちに話すことで自分の中にある不安な気持ちを吐き出して、

心が軽くなっていただけるのだったら力になりたいなと思って配達を続けてきました。


当時、十分に足りていると聞いた食事の支援も、あるお宅ではおにぎり1個しか食べられなかったとか、食べられない時もあったとか。

支援なんて何日もきてもらえなかったよと、伝え聞いていた話とはまったく違った状況でした。

どうして、震災のときと同じように自分の目で確かめなかったのか、協力ができなかったのか、本当に悔やまれました。そしてそんな状況があったことがとっても悲しかったです。

おかゆの配達は、被害にあわれたお年寄りのためにはもちろんですが、当時なにもできなかった自分を許してほしかった償いのような気持ちで続けていたのかも知れません。


秋になり北条の町は静かになりました。

ボランティアさんの姿もみかけることはなくなり、シートで覆われた修繕中の建物と建設業者さんだけが目立つようになりました。

それでもひっそり配達を続けていると、

北条の町にはあれほど来ていた議員さんも役場の人もみんないなくなったよ。そんなことをずっとしていてあんたたちは選挙にでもでるのかい?って。(まっ、冗談まじりですが)

そうだねーって言っておきましたよ(笑) 



ある方は涙を流しながら、手をにぎってくださって、

本当にありがとう。おかゆなんて病気の時に食べるものだと思っていたけど、

こんなにもあたたかくって体と心にしみる元気がでる食べ物だったなんてしらなったわ。ありがとうって何度も。

わたしたちも人の温かさにふれることができ、うれしかったです。


こうして不定期に続けていたおかゆの配達、あれから一年がすぎ昨日の配達をもって一区切りとさせていただきました。

毎回わずか20食くらいのおかゆ配達でしたが、次回からはふれあい館(田村屋呉服店)さんで『お茶のみ会』に形をかえてつづきます。

いままではお家にお伺いしていましたが、ふれあい館さんにみんなで集まっておしゃべりしたり、歌ったり、情報交換などをして元気に過ごしていただけたらいいなと思っています。



お茶のみ会 6月18日(火)14時~  ふれあい館(田村呉服店)

タムラさん、場所を提供してくださってありがとうございます。 



こうした活動はタケモリさん、シライさんはじめ地元北条の方に引き継いで、長く続けていただけたらわたしたちもうれしいです。

復興支援とは細く(太くでもいいんですね!)長く続けていくこと、そして忘れないことだと思います。



今日こうしてやっとみなさんに報告することができてホっとしました。

ミズシマさん、タケモリさん、シライさん、応援してくださったたくさんのみなさん本当にありがとうございました。






これからもあの日を忘れないでいてください。








  まとまりない文章を最後まで読んでくださってありがとございました。

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